ユニクロ躍進の陰に佐藤可士和あり
辻口:僕は、やったことがないこと、たとえばデザインを頼まれても「できるかな」って最初は思うんですけど、「でもできるかも」って、やっぱり思っちゃう(笑)。
佐藤:いや、できますよね(笑)。面白いなと思うのが、頼む方もやったことがないってわかってるんですよ。ユニクロの世界戦略の時なんか、「ニューヨークに1,000坪の店を借りたから、そのディレクションからやってくれ」って頼まれて。インテリアデザイナーでもないし、どう考えても当時の僕がやるような規模の話じゃないんですよ。
辻口:よく受けましたね、それを。
佐藤:うん、まあ、「できる」と思ったんですけどね(笑)。それで、この間、ユニクロの柳井社長にあらためて「この人にできるのかなって思わなかったんですか」って聞いたら、「そう言われればそうだね」と(笑)。でも「まったく不安に思わなかった」って言ってくれて、すごく嬉しかったんですが、冷静に考えたらよく頼んだよなぁと思いましたよ。
辻口:ユニクロの戦略といえば、Tシャツもすごかったですね。あれ、僕もTシャツの制作を頼まれたんですよ。
佐藤:そうだったんですね。ユニクロは、あまり知られていませんが僕が関わる時点で、すでに350種のTシャツを作っていたんですよ。今年は僕の提案で1,000種類にしてもらったんですが、そんな膨大な数のTシャツを作っているところは、世界的に見てもないですよね。当時からTシャツをメインビジネスにしたかったらしいんですが、お客さんが広げたTシャツが散乱して、土日なんかすごいことになっていたんです。そこできたオーダーが、「たくさんありすぎて売りにくいから、なんとか解決してほしい。で、世界一のTシャツブランドにしてほしい。以上」ですよ(笑)。いきなりメチャクチャ難しい課題を与えられたという感じでしたね。ここでまず僕が考えたのは『UT』という名前。ユニクロのTシャツということがみんなに明確に伝わるよう、言語の記号を持たせたわけです。
辻口:イメージを明確にするとともに、サブ・ブランドみたいにしたわけですね。
佐藤:いや、できますよね(笑)。面白いなと思うのが、頼む方もやったことがないってわかってるんですよ。ユニクロの世界戦略の時なんか、「ニューヨークに1,000坪の店を借りたから、そのディレクションからやってくれ」って頼まれて。インテリアデザイナーでもないし、どう考えても当時の僕がやるような規模の話じゃないんですよ。
辻口:よく受けましたね、それを。
佐藤:うん、まあ、「できる」と思ったんですけどね(笑)。それで、この間、ユニクロの柳井社長にあらためて「この人にできるのかなって思わなかったんですか」って聞いたら、「そう言われればそうだね」と(笑)。でも「まったく不安に思わなかった」って言ってくれて、すごく嬉しかったんですが、冷静に考えたらよく頼んだよなぁと思いましたよ。
辻口:ユニクロの戦略といえば、Tシャツもすごかったですね。あれ、僕もTシャツの制作を頼まれたんですよ。
佐藤:そうだったんですね。ユニクロは、あまり知られていませんが僕が関わる時点で、すでに350種のTシャツを作っていたんですよ。今年は僕の提案で1,000種類にしてもらったんですが、そんな膨大な数のTシャツを作っているところは、世界的に見てもないですよね。当時からTシャツをメインビジネスにしたかったらしいんですが、お客さんが広げたTシャツが散乱して、土日なんかすごいことになっていたんです。そこできたオーダーが、「たくさんありすぎて売りにくいから、なんとか解決してほしい。で、世界一のTシャツブランドにしてほしい。以上」ですよ(笑)。いきなりメチャクチャ難しい課題を与えられたという感じでしたね。ここでまず僕が考えたのは『UT』という名前。ユニクロのTシャツということがみんなに明確に伝わるよう、言語の記号を持たせたわけです。
辻口:イメージを明確にするとともに、サブ・ブランドみたいにしたわけですね。

佐藤:そうなんです。パッケージに関しては、最も効率的にバリエーションが増やせるものというのを課題にいろいろ頭をひねりました。で、ふとペットボトルなら型を1個作ってラベルを変えていけば簡単にバリエーションが増やせるじゃないかと思いついたんです。
辻口:そうすると、コスト的にも成立するわけですよね。
佐藤:成立するんですよ。リサイクルできるので、エコにもなりますし。それで、柳井社長に「鮮やかにプレゼンするためにフラッグシップ・ショップが欲しい」って言ったら、原宿店を全部『UT』にしてくれた。売り上げの高い店だったから大きな決断だったんですけど、結果、Tシャツの売り上げが飛躍的に伸びたんですよ。
辻口:すごい……。佐藤さんのコンセプトには結果がついて来るから信頼されるんでしょうね。
佐藤:ペットボトルのアイデアは、はじめからあったわけじゃなくて、ミッションに対して的確に応えようと一生懸命考えている間に思いついたんですよね。
辻口:キリンの仕事をやっていて良かったですね(笑)。
佐藤:本当にそうですね。そのおかげでペットボトル業界に詳しくなったわけだから。そういうのもやっぱり仕事でつながってるんですよ。最初に言った情報収集ってことですよね。辻口さんみたいなクリエイターと話をするのも面白いけれど、メーカーの方と話をするのも面白いですよ。
「世間があっと驚くようなことを一緒にやりたいですね」

辻口::この対談、スーパースイーツに載るじゃないですか。それを見て、ものすごいクライアントが、佐藤さんと僕に仕事を依頼してくれると嬉しいですね。なんて一応書いておいて(笑)。
佐藤:ははは(笑)。せっかくだったら世間があっと驚くようなことを辻口さんとやりたいな。たぶんね、良いタイミングで良い案件がくるような気がします。そうやって願っていると、いつか来ると思うんですよ。
辻口:書いておいてください(笑)。
佐藤:例えば学校だったり、辻口さんと僕でやることによって、なんていうか……。
辻口:新しいカルチャーを生み出すっていう感じかな。
佐藤:まさに。そういうことのきっかけ作りができると嬉しいですね。
辻口:エコールアッシュ(※)をはじめたこともあるし、ものづくりを人づくりにまでつなげていけたらいいなと思います。それを見てマネする人、超えていく人がいてもよし、そうやってさまざまな人材を残していきたいですね。
それにしても、今日は勉強になりました。特に言葉の持つ意味や深さについて考えさせられましたね。明確・明解な言葉がどういう意味をもたらすのか、そういうことってものすごくクリエイティブなことなんだな、とか、佐藤さんの話からいろいろと学ばせてもらいました。
佐藤:楽しかったですね。またぜひゆっくり話しましょう。
※エコールアッシュ:辻口博啓がプロデュースする、スイーツの学校。詳しくは、エコールアッシュプロジェクト参照。
佐藤:例えば学校だったり、辻口さんと僕でやることによって、なんていうか……。
辻口:新しいカルチャーを生み出すっていう感じかな。
佐藤:まさに。そういうことのきっかけ作りができると嬉しいですね。
辻口:エコールアッシュ(※)をはじめたこともあるし、ものづくりを人づくりにまでつなげていけたらいいなと思います。それを見てマネする人、超えていく人がいてもよし、そうやってさまざまな人材を残していきたいですね。
それにしても、今日は勉強になりました。特に言葉の持つ意味や深さについて考えさせられましたね。明確・明解な言葉がどういう意味をもたらすのか、そういうことってものすごくクリエイティブなことなんだな、とか、佐藤さんの話からいろいろと学ばせてもらいました。
佐藤:楽しかったですね。またぜひゆっくり話しましょう。
※エコールアッシュ:辻口博啓がプロデュースする、スイーツの学校。詳しくは、エコールアッシュプロジェクト参照。
LE CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ)
対談場所となったのは、辻口博啓が手がけた六本木ヒルズの「ル ショコラ ドゥ アッシュ」。ここは、普段の“パティシエ”としての顔ではなく、専門家“ショコラティエ”としての表現を全面に打ち出した大人のためのショコラブランド。お酒と一緒にショコラを楽しめる「サロン」も併設されており、湿度・温度管理まで徹底された空間から提供される極上のスイーツは、唯一無比の味わいだ。統括マネージャーの若林繁氏は、Sweets Blogで「チョコレート=Chocolate=ショコラ」を掲載中。
※ (写真左)「Truffe noir トリュフノワール」
世界三大珍味の黒トリュフが入った香り豊かなショコラ

●LE CHOCOLAT DE H東京都港区六本木6-12-4
六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り
03-5772-0076(直通)
営業時間 Boutique 11:00〜20:00
(Salon 12:00〜21:00 ※20:30 Last Order) 無休
http://www.lcdh.jp/










