『WPTC 2010』チームJAPAN選考会・速報レポート

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「WPTC(ワールドペストリーチームチャンピオンシップ)」は、2年に一度、アメリカで開催されるパティスリーの国際大会。次回開催される2010年大会に向けて、3人1チームとなる代表選手のうち、2名を決定する選考会が、大阪で開催された「モバックショウ2009」会場内で実施されました。

パティスリー世界最高峰の国際コンクール「WPTC」とは?

2009年2月25日〜28日に開催された、国際製菓製パン関連産業展「MOBAC SHOW2009」(INTEX大阪)にて、WPTC2010 チームJAPAN選考会が行われました。アメリカで2年に一度、過去4回開催されているこの大会で、チームJAPANは、2006年、2008年に2位を獲得しています。次回の大会は、来年2010年7月、アリゾナ州のフェニックスで開催予定です。
フランスで始まった「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に比べて、歴史こそ浅いWPTCですが、そのルールの厳しさや過酷さにおいて、文字通り世界最高峰の菓子職人達がしのぎを削る大会として知られています。特徴として、以下の点が挙げられます。

 ・フランスのM.O.F.が出場できる。
 ・1日目:5時間、2日目:8時間の計13時間、2日間にわたる長時間の競技。
 ・使用できる型の仕様など、制限が厳しい。
 ・味覚審査で評価される菓子の種類が多い。

チョコレート、飴細工部門、それぞれ代表決定

書類選考を経て選ばれた5人の選手達が、5時間という競技時間の中で、それぞれのショーピースを仕上げました。選考基準は以下の5つ。審査員は、各部門に1人、最高点にあたる満点をつけるルールとなっています。

 ・テーマ性(10点)
 ・芸術性(20点)
 ・完成度(30点)
 ・技術性(30点)※競技中の作業・仕事に関する評価も含まれる
 ・オリジナリティ(20点)


競技中、および終了後、歴代の大会出場選手で構成されるWPTCオフィスメンバーにより厳正なる審査が行われました。また、特別審査員として、過去2回のWPTCでベルギーチームを2度の優勝に導いたM.O.F.のステファン・ルルー氏も迎えられました。

2月26日、チョコレートのショーピース部門の選考会が開催されました。「ショーピース」とは、大型の菓子工芸細工のこと。フランス語では「ピエスモンテ」と称されます。選手達は、過去の国内の主要なコンクールでも優秀な成績をおさめている、いずれも強豪揃い。朝9時からスタートした競技は、多くの声援に支えられつつ、予定どおり14時に全員が無事終了。同日夕刻から、結果発表、表彰式が開催されました。
WPTCチームJAPAN 日本予選 チョコレートピエス 結果

 1位 山本隆夫さん  【株式会社クラブハリエ(滋賀)】
 2位 高山浩二さん  【浦和ロイヤルパインズホテル(埼玉)】
 3位 古久保裕介さん 【フラワーガーデン金沢(石川)】
 4位 片沼聖之さん  【株式会社マリエス(パティスリー・デュ・カシス)(東京)】
 5位 垣本晃宏さん  【アトリエアルション(大阪)】



僅差ながら、見事に優勝をとげた山本さんの作品は「Espace」という、宇宙をイメージした力強いショーピースでした。隕石をイメージした赤い火球、青い地球といった色彩の対比も鮮やかで、インパクトあるショーピースでした。

翌2月27日、飴細工部門の選考会が行われました。この日は朝から雨で、飴にとっては厳しい環境の中、残念ながら途中で破損してしまった作品もありましたが、選手達は、最後の瞬間まで息詰まるような見応えあるトライアルを見せてくれました。



WPTCチームJAPAN 日本予選 アメ細工ピエス 結果


 1位 三宅善秋さん  【ザ・リッツ・カールトン東京(東京)】
 2位 岡崎正輝さん  【グランドハイアット東京(東京)】
 3位 大西達也さん  【株式会社元町ケーキ(兵庫)】
 4位 田中二朗さん  【葉山ホテル音羽の森(神奈川)】
 5位 永宗喜昭さん  【二葉製菓学校(東京)】



今大会最年少だった三宅さんですが、1つ1つのパーツの仕上げも細やかで、最後の15分間で見事な組み立て(モンタージュ)の技を見せてくれました。テーマは「la tentation de la fleur(花の誘惑)」。花に群がる蝶や蜂を、生き生きとした動きで表現した作品でした。

代表選手となった山本さん、三宅さんに加えて、今後、味覚を担当する3人目の選手が、オフィスメンバーの協議を経て決定します。WPTC2010では、日本悲願の優勝を目指してくださることでしょう。
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