
2年に1度開催されるパティスリーの国際大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」が、1月24日と25日の両日、フランスはリヨンにて行われました。参加国は史上最多となった22カ国。日本チームは惜しくも入賞は逃しましたが、並みいる強豪を抑えての4位と健闘。「ル・ショコラ・ド・アッシュ」シェフ・ショコラティエの若林繁さん(写真左から3人目)が担当したアメ細工は絶賛を浴び、部門賞に輝きました。
世界中のパティシエたちの登竜門
11回目を迎えた今回の「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」は、1989年の「クープ・デュ・モンド」創設から20周年を祝した記念大会。規定では、前大会で優勝した国の参加はできないのですが、記念大会の特別措置として、前回優勝国の日本の参加も認められました。1チームは3人で構成。日本代表は、「ル・ショコラ・ド・アッシュ」シェフ・ショコラティエの若林繁さん、氷川会館の林正明さん、名古屋マリオットアソシアホテルの山本健さんで、2日目の1月25日に登場。審査委員長は、前回の優勝国である日本チームの市川幸雄さん(帝国ホテル)、名誉審査委員長をピエール・エルメさんが務め、さらに柳正司さん(パティスリー タダシ・ヤナギ)とはじめとする各国の代表22人を加えた、24人が審査にあたりました。審査用のパティスリーのカットや配布といった裏方の作業を支える実行委員は、フランス各地から集まったM.O.F.(フランス最優秀職人)パティシエたち。こうしたところからも、パティスリー業界における本大会の、注目度の高さと重要さが理解できます。
芸術の域にまで昇華された、スイーツの異種格闘技戦
競技時間は、6時30分のスタートから約10時間。審査員の厳しいチェックと取材陣のカメラの前で、そして大勢の観衆の歓声のなかで、作業は進められます。種目は、チョコレートのアントルメ(展示用に6人用1個、試食審査のために10人用2個)とそれを飾る飴細工のピエスモンテ、フルーツのアントルメ・グラッセ(展示用に6人用1個、試食審査用のために10人用2個)、氷彫刻、皿盛りデザート(13皿)とそれを飾るチョコレートのピエスモンテ。審査は、2種類のアントルメとデザートの味、氷彫刻、仕事ぶり、ピエスモンテのプレゼンテーションの5項目で行われます。
まず11時、チョコレートのアントルメの審査がスタート。まず、実行委員がホールサイズのまま審査員に見せて回った後、カットして審査員に配布。テーマは、各国の特徴を表現したもので、カルフォルニア産アーモンドを使用することが指定されていました。日本チームの作品は「舞」と名づけられ、オレンジのゼストやジャムを混ぜ込んだチョコレートのビスキュイと、ヘーゼルナッツ風味のビスキュイ・ダコワーズに、プラリネのショコラ・ガナッシュ、オレンジのクリームやゼリーを何層にも重ねました。
氷彫刻は、ブースと観客席の間で製作が行われており、10時30分に終了。会場外に特別に設置されたウィンドウに運ばれ、審査が行われました。
そして13時からは、フルーツのアントルメ・グラッセ。14時30分に皿盛りデザートの審査と続きます。日本チームのアントルメ・グラッセ「美」は、チョコレートのメランゲの上に、カシスとフランボワーズの2種類のソルベ、マスカルポーネのアイスクリームを重ね、花びらを思わせるフランボワーズのマカロンで飾りつけたもの。
皿盛りデザートのテーマは、各国の特徴を表現すること。2人の審査員に対して1皿ずつ審査員に配られます。日本チームのデザート「雅」は、ユズを使用。ユズのジュレ、ユズとココナツのグラッセ、キャラメル風味のクリームなどを、チューブ状にプレゼンテーションした作品でした。
全競技の最後は、ピエスモンテの展示。製作したアメやチョコレートのピエスモンテをブースから運び出し、観客席の前に設置されたテーブルに並べます。とくに今大会は、大会1日目にアメ細工を壊すチームが続出したことから、司会者が会場の観衆に「振動をたてないでください」と注意を喚起。2つのピエスモンテが並べられるまで、緊張が続きます。
日本チームのブースから運ばれたのは、歌舞伎を思わせる男性の顔があしわれたアメ細工。その隣に、その男性を見上げる女性を表現したチョコレートのピエスモンテが、ぴったりと寄り添います。透明の高い台にアメ細工を載せ、2つのピエスモンテを一体化させたプレンテーションには、会場中から注目を浴びていました。そして16時30分、10時間にもわたった全プログラムが終了。
審査結果は、フランスが総合優勝、2位イタリア、3位ベルギーと続き、ヨーロッパ勢が表彰台を独占する結果となりました。各項目の点数をみると、開催国のフランスは、2種類のアントルメの味、ピエスモンテのプレゼンテーション、仕事ぶりの4項目でトップ。氷彫刻で2位、皿盛りデザートで3位、と安定した強さを見せつけました。
日本チームは残念ながら表彰台には上れませんでしたが、並みいる強豪を抑えての4位と健闘。ピエスモンテのプレゼンテーションで2位、チョコレートのアントルメと氷彫刻、仕事ぶりでは3位の高得点を獲得していました。
クープ・デュ・モンド結果
【総合順位】
1位 フランス
2位 イタリア
3位 ベルギー
【部門賞】
氷彫刻:アメリカ
チョコレート:韓国
飴細工:日本
ポスター賞:シンガポール
チームワーク賞:オランダ
最優秀宣伝賞:アルゼンチン
プレス特別賞:メキシコ
味覚賞:フランス
まず11時、チョコレートのアントルメの審査がスタート。まず、実行委員がホールサイズのまま審査員に見せて回った後、カットして審査員に配布。テーマは、各国の特徴を表現したもので、カルフォルニア産アーモンドを使用することが指定されていました。日本チームの作品は「舞」と名づけられ、オレンジのゼストやジャムを混ぜ込んだチョコレートのビスキュイと、ヘーゼルナッツ風味のビスキュイ・ダコワーズに、プラリネのショコラ・ガナッシュ、オレンジのクリームやゼリーを何層にも重ねました。
氷彫刻は、ブースと観客席の間で製作が行われており、10時30分に終了。会場外に特別に設置されたウィンドウに運ばれ、審査が行われました。
そして13時からは、フルーツのアントルメ・グラッセ。14時30分に皿盛りデザートの審査と続きます。日本チームのアントルメ・グラッセ「美」は、チョコレートのメランゲの上に、カシスとフランボワーズの2種類のソルベ、マスカルポーネのアイスクリームを重ね、花びらを思わせるフランボワーズのマカロンで飾りつけたもの。
皿盛りデザートのテーマは、各国の特徴を表現すること。2人の審査員に対して1皿ずつ審査員に配られます。日本チームのデザート「雅」は、ユズを使用。ユズのジュレ、ユズとココナツのグラッセ、キャラメル風味のクリームなどを、チューブ状にプレゼンテーションした作品でした。
全競技の最後は、ピエスモンテの展示。製作したアメやチョコレートのピエスモンテをブースから運び出し、観客席の前に設置されたテーブルに並べます。とくに今大会は、大会1日目にアメ細工を壊すチームが続出したことから、司会者が会場の観衆に「振動をたてないでください」と注意を喚起。2つのピエスモンテが並べられるまで、緊張が続きます。
日本チームのブースから運ばれたのは、歌舞伎を思わせる男性の顔があしわれたアメ細工。その隣に、その男性を見上げる女性を表現したチョコレートのピエスモンテが、ぴったりと寄り添います。透明の高い台にアメ細工を載せ、2つのピエスモンテを一体化させたプレンテーションには、会場中から注目を浴びていました。そして16時30分、10時間にもわたった全プログラムが終了。
審査結果は、フランスが総合優勝、2位イタリア、3位ベルギーと続き、ヨーロッパ勢が表彰台を独占する結果となりました。各項目の点数をみると、開催国のフランスは、2種類のアントルメの味、ピエスモンテのプレゼンテーション、仕事ぶりの4項目でトップ。氷彫刻で2位、皿盛りデザートで3位、と安定した強さを見せつけました。
日本チームは残念ながら表彰台には上れませんでしたが、並みいる強豪を抑えての4位と健闘。ピエスモンテのプレゼンテーションで2位、チョコレートのアントルメと氷彫刻、仕事ぶりでは3位の高得点を獲得していました。
クープ・デュ・モンド結果
【総合順位】
1位 フランス
2位 イタリア
3位 ベルギー
【部門賞】
氷彫刻:アメリカ
チョコレート:韓国
飴細工:日本
ポスター賞:シンガポール
チームワーク賞:オランダ
最優秀宣伝賞:アルゼンチン
プレス特別賞:メキシコ
味覚賞:フランス

日本チームのアントルメ・ショコラ

アントルメ・グラッセと氷彫刻は山本健さん(名古屋マリオットアソシアホテル)が担当

日本チームのアメのピエスモンテ





